千三百年の祈りをつなぐ - 諸橋稲荷神社崇敬会「六合」

石川県能登の地に、静かに佇む古社があります。
西暦749年、奈良時代の世に誕生した諸橋稲荷神社。
「神目伊豆伎比古神社」の名で始まり、やがて「六郷の大社」として、
そして「六合(りくごう)大社」として、この土地の人々の心の拠り所となってきました。

「六合」―それは天地東西南北、全宇宙を表す言葉。
私たちの先人は、この神社に壮大な宇宙の調和を見出し、
鋭い眼力を持つ神様の加護を受けながら、世代を超えて神社を守り続けてきました。

新たな時代への挑戦

時代は移り変わり、地域社会も大きく変容しています。
現在、前波地区では人口減少が進み、地域社会は大きな転換期を迎えています。
そして2024年1月1日、能登半島地震という未曾有の災害が、この地を襲いました。

倒壊した鳥居
  • 震災前

  • 震災後

災害からの復旧に向けて、私たちは5月に一般社団法人オープンジャパンの支援を受け、
被災した境内の整理を行うことができました。
この時の支援を通じて、人々の絆がもたらす力の大きさを実感しました。
地域を超えた協力の輪は、私たちが目指す未来への道しるべとなったのです。

「六合」という名の下に ―新たな絆を紡ぐ

いま、諸橋稲荷神社は新たな挑戦の時を迎えています。
千三百年にわたり受け継がれてきた神社の歴史と文化を、
より多くの方々と共に未来へとつないでいくため、
私たちは「諸橋稲荷神社崇敬会 六合」を立ち上げました。

現在、地域社会は大きな変化に直面しています。特に、前波地区の人口減少が予想される中、
崇敬会は前波を離れた方々にも諸橋稲荷神社とのご縁を繋いでいただくことを目指しています。
そのため、氏子区域に限らない新しいコミュニティの形成を重要な使命としています。

この「六合」という名には、深い願いが込められています。
地域や時代を超えて、より多くの人々と神社の縁を結び、
共に新しい伝統を築いていきたい―その想いを、この名に託しています。

ご参加のご案内

崇敬会への参加は無料です。
神社の活動や行事、歴史や文化についての情報を、
メールやウェブサイトを通じて定期的にお届けいたします。

どうか、この千年の祈りをつなぐ物語に、あなたもご参加ください。
地域や時代を超えて、より多くの方々と共に神社の新しい未来を築いていけることを、
心より願っております。

宗教法人 諸橋稲荷神社
宮司 堀川 康文